明治湯。
京都府北区にある銭湯で昭和30年頃開業。
明治湯という店舗名であるのにも関わらず昭和っぽい雰囲気が漂い、ローカルな哀愁を感じられる雰囲気で、お客様と気さくにお話しする番頭さん。
そんな明治湯は長期に渡り地元から愛され、地元の景観の一部として存在し続けておりましたが、令和三年、地域の方に惜しまれながらも、施設の老朽化等に依り閉店を余儀なくされました。
そんな地元の活性化を下支えしていた明治湯を
もう一度 #甦生 させると立ち上がったのが
京都の不動産会社 株式会社ハイトラスト 代表取締役 坂口祐司氏です。
坂口祐司氏
37歳 京都生まれ
株式会社ハイトラスト 代表取締役/デザイナーとして活躍。
京都を中心に地域の住宅や、お客様の暮らしをディレクションし、豊な人生を歩んでもらう為の考えとして、「私たちは家というかたちあるものを建てるが、そこに住む人がいかに暮らすか」という言葉を大切にし、シンプルでかつ合理的な家づくりを実現してる実業家。
#甦生とは
<読み方は「ソセイ」>
<呼吸の止まっていた人が息を吹き返すこと。生き返ること。よみがえること>
<活気の失っていたものが、生き返ったように活気を取り戻すこと>
今回のプロジェクトのコンセプトは
「地域と、育む、銭湯」
坂口祐司氏はこれまで、たくさんの住宅を提案し、この京都に家を建ててきました。
今まではその家での空間つくり、暮らしのデザインをお客様1人ひとりに提供しておりましたが、今回坂口氏が着目したのは
“町つくり” そのもの 。
地域のコミュニケーション、コミュニティの中心にはいつも明治湯が存在していました。
お客様と気さくにお話しする番頭さんがいます。
裸の付き合いで老若男女関係なく利用し、子供と風呂場でおじいちゃんおばあちゃんがお話しする、時には叱る。
そんな光景はごく自然に明治湯にはありました。
銭湯というものは”まちの人を育んでいた場所”であり、地域活性化、住みやすい町つくりには銭湯というコミュニティの場は必要不可欠であると坂口氏は考えました。
それはもしかすると京都独特のLOCAL CULTUREなのかもしれません。
京都のLOCAL CULTUREに対してリスペクトを持ち『行ってみたい』という気持ちを生み出します。
その結果、日本全国、海外から観光客は京都に訪れます。
そのリスペクトはまちの市場価格に直結し京都という価値を高めていきます。
また建築に対しても 「甦生し育む」 という考えを元に設計します。
昔から使用されている素材を蘇らせて、
この先長きに渡り #手沢 感のある”育む建築デザイン”を生み出します。
#手沢とは。
<読み方は「シュタク」>
<長く所持しその物を扱ってきた間についた、つや、光沢。>
「地域と、育む、銭湯」
人、まち、建築 全てにとって育む銭湯 明治湯を目指します。
明治湯を通じて、地域の住宅メーカーであったハイトラストがまちづくりを着手するという新しい第1歩なのです。
育む、明治湯甦生プロジェクト 製作委員会
株式会社ハイトラスト 坂口 祐司
制作実行委員長 / プロダクトオーナーエントデザイン 半谷 喜久
建築設計デザインearthcampus株式会社 佐藤 涼介
クリエイティブディレクターRe:plus 和田 孝明
サウナ設計